早稲田大学エジプト学研究所は20日、エジプト南部・ルクソールのナイル川西岸で、色鮮やかな壁画で彩られた、古代エジプト新王国時代にあたる紀元前13〜前11世紀頃の岩窟墓を発見したと発表した。
これほど保存状態のよい壁画が見つかるのは近年まれという。
被葬者は、最高神アメンの妻である女神・ムウトの神殿に仕えた高官で、「コンスウエムヘブ」という名前。「ムウト神殿の醸造長」などの称号が墓内に記されていたことから、神殿で聖なる酒などを醸造・管理した責任者とわかった。
壁画は奥行き5メートルほどの細長い室内の壁面と天井の全面に及ぶ。オシリスなど古代エジプトの神を被葬者と家族が礼拝する姿や、被葬者のミイラに香炉と聖水がささげられる様子などが描かれている。北側の壁面には、被葬者と妻・娘の彫像もあった。
読売新聞 2014年01月21日 07時18分
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